高知県産学官民連携センター[ココプラ]

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第3回シーズ・研究内容紹介「高知県工業技術センターの取り組み」

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更新日 : 2017/11/16
開催日 : 2017/06/07
時間 : 18:30-20:00
講師 : 高知県工業技術センター
開催場所 : ココプラ


第3回シーズ・研究内容紹介チラシ(PDF:1.25MB)

講師とテーマ

テーマ【1】過酸化水素を用いた生シラス洗浄技術開発

● 高知県工業技術センター 食品開発課 主任研究員 竹田 匠輝 

竹田 匠輝 氏

【プロフィール】
岡山大学工学部 物質応用化学科 卒業 (2006年) 
高知県庁入庁 高知県工業技術センターに配属 (2006年〜) 
【研究分野・テーマ】
水産加工

研究内容

カワクボFACTORYは、生シラスに過酸化水素を添加して殺菌すると日持ちが向上することを発見しました。しかし、安全性の観点から、添加した過酸化水素を残留させないことが必要でした。そこで、生シラスが持つ過酸化水素の分解酵素(カタラーゼ)に着目し、研究を行った結果、過酸化水素が分解することを突き止めました。また鹿児島から茨城までの生シラスを収集し、分解に必要なカタラーゼの活性を確認したところ、どの水揚地でも充分な活性があり、水揚地によらないことがわかりました。
過酸化水素濃度と処理温度を変えた殺菌処理でも過酸化水素が残留しないことを確認し、分析を依頼した外部検査機関(高知県食品衛生協会)からも残留していないと報告を受け、客観的にも残留しないことが明らかになりました。
過酸化水素処理による日持ちの向上の効果を確認するため、釜揚げシラスで保存試験を行い従来の1.75倍にまで賞味期限が延ばせることがわかりました。

写真1
写真2

産学官連携の事例

水産加工技術支援

産学官民連携に対するメッセージ

お役にたてることがあるかもしれませんので、ひとりで悩まず相談ください。

キーワード

シラス加工品、賞味期限、菌数抑制

関連URL・連絡先

【関連URL】http://itc.pref.kochi.lg.jp/(高知県工業技術センターHP)

【連絡先】088-846-1652


テーマ【2】CAE技術とその応用実例

高知県工業技術センター 生産技術課 主任研究員 村井 正徳 氏

村井 正徳 氏

【プロフィール】
高知県庁入庁 高知県工業技術センターに配属(2002年)
東北大学大学院工学研究科 機械システムデザイン工学修了 博士(工学)(2017年)
【研究分野・テーマ】
マイクロ波加熱

研究内容

マイクロ波加熱の研究においては、加熱装置としての学術的研究は少なくなっており、化学合成など応用研究が主流になっています。しかし、電子レンジのような構造でフラスコにマイクロ波を当て加熱することは容易にできても、プラントの実用化に適用することが難しいため、この研究を始めました。
課題として、反射波はマイクロ波発振に悪影響を与え、エネルギー効率を下げる原因になるため、発生しないように設計する必要があります。チューナーなどのデバイスの追加で解決できますが、デバイスは高価なため、装置価格上昇の一因になっていました。実例のひとつとして採り上げたマイクロ波を水中に直接照射するための円錐台アンテナは、反射波が非常に小さく、マイクロ波発生装置を多数搭載した大型の装置にも利用でき、技術的に優れています。このアンテナはかなり特殊な形状で理論的な扱いは難しかったのですが、CAEでの最適設計の有用性を示すものとなりました。

●補足:CAEとは

CAEとは、Computer Aided Engineering(計算機支援工学)の略で、様々な現象を計算機上で再現する解析技術を使って製品の設計を行う手法、又はそのためのツールを表す言葉です。

2

産学官連携の事例

地域研究成果事業化支援事業「地域資源循環につながる国産柑橘加工技術の刷新」(兼松エンジニアリング(株)、高知県工業技術センター、高知県畜産試験場、アドバイザー:高知大学、高知県水産試験場)(2012年度)

産学官民連携に対するメッセージ

工業技術センターのCAEでは、物品の強度評価、振動現象の再現等を行う構造解析の他、低周波、高周波の電磁場解析が可能になっています。また、流体解析については、実用的な解析が可能なものが、平成29年末ごろに導入予定となっています。製品開発に有力なツールですので、遠慮なく、ご相談ください。

関連情報(特許・書籍等)

【特許】

特許第5899604号 マイクロ波を利用したバイオマス再資源化装置
特許第4849578号 マイクロ波を利用した抽出装置
特許第3955923号 真空、乾燥・濃縮装置

キーワード

CAE、有限要素法、マイクロ波加熱

関連URL・連絡先

【関連URL】http://itc.pref.kochi.lg.jp (高知県工業技術センターHP)

【連絡先】088-846-1653

 


テーマ【3】ケミルミネッセンスを利用した食品の賞味期限設定

高知県工業技術センター 資源環境課 チーフ 遠藤 恭範 

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( 

遠藤 恭範 氏

【プロフィール】
高知県庁入庁 紙業試験場(1993年〜)
高知県立紙産業技術センター(1995年〜)
商工労働部産業技術委員会産業技術振興課(1998年〜)
高知県立紙産業技術センター(2000年〜)
高知県工業技術センター(2013年〜)

【研究分野・テーマ】
過去に紙・不織布を用いた製品開発研究に携わる。現在は食品や紙の保存性に関する分析評価を進めている

研究内容

油脂食品としてビスケット類を選び、ケミルミネッセンス分析を応用した劣化度評価を試みた結果、公定法では再現性の低かった過酸化物価に再現性のある結果が得られ、この分析法によって賞味可能の判断基準が設定できることがわかりました。また、この分析法では、食味や臭いでは比較できない劣化の進行状況を把握できることもわかりました。
この分析法は、食品の酸化劣化の進行状態を迅速かつ精確な分析で数値化=「見える化」することができ、賞味期限設定や寿命予測などの品質管理の高度化につながるものと思っています。

遠藤 図

産学官連携の事例

JST重点地域研究開発推進プログラム(地域ニーズ即応型)「製紙原料中の妨害樹脂除去技術及びシステムの開発」(ひだか和紙(有)、高知県立紙産業技術センター)(2008年度)

地域研究成果事業化支援事業「『安全』と『環境』に適応した次世代型機能性インテリア紙製品の開発研究」(三和製紙(株)、サンヨー製紙(株)、高知県立紙産業技術センター)(2010年度)
 

産学官民連携に対するメッセージ

工業擬技術センターは、様々な分野の専門家とつながることのできる場ですので、是非活用して下さい。

キーワード

ケミルミネッセンス(化学発光)、酸化・劣化

関連URL・連絡先

【関連URL】http://itc.pref.kochi.lg.jp (高知県工業技術センターHP)

【連絡先】088-846-1651



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